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  写真集 > 浜田太写真集 「奄美 光と水の物語」

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あとがき 「アマミノクロウサギに会いたい」
1986年7月、私の頭を突然こんな思いがよぎった。
この日、嫁さんと娘ふたりを連れて名瀬市近郊の大浜海浜公園へ夕日を見に来ていた。

梅雨も明け、奄美は真っ青な海と空が広がりまさに盛夏の季節だった。
ここからは夕暮れになると、水平線に連なる入道雲が真っ赤に染まりダイナミックに見え、多くの人々が訪れる。
しかし、私は気持ち良く夕日を眺める気分ではなかった。
故郷奄美にUターンして6年が過ぎようとしているにも拘わらず仕事はうまくいかず、撮影のテーマも見つからない悶々とした日々を送っていたからだ。
そんなとき頭をよぎったのが、なぜかアマミノクロウサギだったのである。
思いつくと、私は矢も盾もたまらず、奄美大島の尾根を走るスーパー林道に車を走らせた。

40分程走っただろうか、林道の真中になにやら黒い塊が見えてきた。
ゆっくりと近づくと車のライトで次第に鮮やかなルビー色がふたつに輝いて見えた。
「アマミノクロウサギだ」思わず興奮して叫んだ。

自分の故郷の森に、ほとんど謎に包まれた生き物が、人知れず生きていることに鳥肌が立ったことを今でも忘れることができない。
その出会いを機に、私は取りつかれたようにアマミノクロウサギの写真を撮るために、夜の森通いを始めたのだ。
クロウサギの生態を撮りながら、「彼らはどうして今まで生きてこられたのだろうか」という疑問が私の中で大きくなってきた。

それは豊かな森があったからではないか。
棲んでいる森を見ずして彼らを語ることできない。奄美の森を撮ろう。
次第に私の目は森に向いていった。

年間3000ミリの雨は、森の木々を育み、生き物たちはその実を食べ、花の蜜を吸い生きていく。
また、有機物をたっぷり含んだ水は川に流れ、川の生き物たちに養分を与えながら、海へと注がれ、サンゴや魚までも育んでいることが分かったのだ。
水は、地球すべての生命の血液だということを、奄美の森が教えてくれたのである。
’94年、世界で初めてアマミノクロウサギの子育ての巣穴を発見し、謎だった生態が少しずつ分かってきた。
そして’99年始め、写真集「時を超えて生きるアマミノクロウサギ」を出版した。
その時、ある小学生から「アマミノクロウサギの声が聞けたらいいのに」と言われ、はっとした。
生き物たちの声を聴きながら見られる臨場感溢れる写真集を作ろうと決心したのだった。
それ以後、森の撮影のかたわら生き物たちの声を録音して、ようやく今回出版する事が出来た。
出版に際し編集の宮川勉さんには多くの無理を聞いていただいた。
またデザイナーの村山純子さんにもお世話になり、おふたりに深く感謝申し上げたい。

23年前、故郷には何もないと思っていた。
しかしアマミノクロウサギとの出会いから自然と向き合うようになり多くを学び、奄美が地球規模から見ても貴重な地域だと分かってきた。

今回の写真集出版を機会に、「奄美自然保護基金(通称、クロウサギ基金)」を創設します。
奄美の生き物たちが、安心して生きてけるようにしていく事で、少しでも恩返しできたらと思っています。

浜田太写真集 「奄美 光と水の物語」
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商品コード: 978-4093941266

浜田太写真集 「奄美 光と水の物語」

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