アマミノクロウサギって、どんなウサギ?(写真&解説・浜田太)

アマミノクロウサギの分類

アマミノクロウサギ

ウサギ科の哺乳類。
一属一種で、現存するウサギのなかでは最も原始的な形態を残す貴重な遺存種で、生きた化石ともいわれます。

(写真:巣穴から姿を現したアマミノクロウサギ)

アマミノクロウサギの形態

体長40~50センチメートル。体重約2キロ。
ノウサギより小さく、特に耳と四肢が短い。

全身黒褐色。

鋭い強大な爪をもち、急峻な坂を上り下りすることができます。

アマミノクロウサギの生息地域

世界で奄美大島と徳之島だけに生息しています。

アマミノクロウサギの性質

原生林の谷近くに、樹や石、土に横穴を掘ったり利用したりして棲む。
ほぼ夜行性。仔ウサギを育てるために、産室は別に新しく掘る。
仲間同士で、「ピューイ、ピューイ」と高い声で鳴き交わすことがあり、高低や回数でコミュニケーションをとっているようです。

アマミノクロウサギの食性

植物の葉や茎などを食べます。

アマミノクロウサギの保護

特別天然記念物

アマミノクロウサギの学名

Pentalagus furnessi
1896年にアメリカのW.HファーネスとH.M.ヒラーによって発見され、1900年にW.ストーンにより学会に報告されました。